そこが戻る場所。前編 

その人さんとは、とても運がいいと思うことがあります。
(なお、今回は話が長いので前中後編の三分割でお届けします)



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幸せな銘入り。 

ほんの少し前のことです。
友達に一緒にお茶しませんかと誘われたときのことです。

「そう云えば、バザーをしている人からチョコレートケーキを買ったんだけど、キズクさんの銘入り髪飾りをつけていましたよ」

そんな言葉に、思わず確認まで取ってしまいました。
それは、この世界にはもう居ないはずの友達のことに違いなかったからです。



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のほほんしてたって冒険者。 

花屋のヴァナ・ディール生活は、マイブームらしきものはありますが、基本的にのほほん生活。
似たようなエリアをうろうろとして、あまり新しいエリアを訪れることはありません。
していることもほとんど一緒。
散歩をして、きれいな光景に出会ったら立ち止まる。
一人で戦っている人がいたら、そっとプロテスを掛けてみる。
たまには自分も戦ってみて、なんとなく素材を集めてみる。

「きずくさんって変わらないよね」

たくさんの人からそう云われてしまっていると、存在そのものが世界文化遺産級にでもなったような気がします。



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世界を一緒に。 

ある日を境に、友達がログインをしなくなりました。
お忙しいのかなぁと思っていたのですが、POLのフレンドサーチをしてみると…以前にはあったキャラクターのハンドルネームがなくなっているではないですか。
単に花屋の知らないIDに変えただけなのなら、預かり知らぬ所でヴァナ・ディールに降り立っているのかもしれません。
それならそれでいいのですが…休止してしまった可能性が否めません。


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